Case1. Shop&Gallery 内装リフォーム
2025.6.20
人とモノがつながる、心地良い空間の提案
暮らしに寄り添う道具たちが並ぶ、高知市のショップ&ギャラリー「日日(にちか)」。扉を開けるとまず企画展を行う展示スペースとショップが広がり、その奥にキッチンが続きます。さまざまな企画展のほかに、ものづくりや料理の教室も開かれ、人の輪が広がるコミュニケーションの場にもなっています。お店の一角には、COMOCとお客さまの打ち合わせスペースも併設しており、私たちにとっても親しみのある空間。展示会やイベントに合わせて内装を変え、新しい建材や、自分たちがおすすめしたい設備を積極的に採用しています。そのため、カタログやサンプルだけでは分かりにくい素材の質感や、光の加減による色の見え方など、お客様に実際に体感していただくためのショールームのような役割も担っています。こちらの事例では、「日日」で行ったキッチンリフォームと、企画展の顔となる展示テーブル、カウンターの左官施工をご紹介します。
緑あふれる庭と一体となる、開放的なキッチン
以前はショップ&ギャラリー側に向けて配置されたシンクによって、やや閉鎖的な印象だったキッチン。今回のリフォームでは、空間をゆるやかに仕切るシェルフを設け、程よい抜け感を演出しました。さらに、窓サッシの一部を取り払って開口部を広げたことで、光が差し込み、緑あふれる庭とシームレスにつながる、明るく開放的なキッチンスペースへと生まれ変わりました。

カウンターと一体になったシンクが空間を仕切り、やや閉鎖的な印象を与えていた。

オープンシェルフで空間をゆるやかに区切ることで圧迫感がなくなり、広々とした印象に。アイランドキッチンのタイルは、のちにブルーグレー×ホワイトに変更。

窓の開口部を広げ、庭の緑をより身近に感じられるように。明るい光が差し込む、心地よいキッチンスペースが実現。
左官仕上げのデザインモルタルで、家具の見た目を一新
ベルギーのBEAL社が開発した鉱物性の塗材「MORTEX(モールテックス)」を使い、キッチンに設えたカウンターと、ギャラリーにあるテーブルのカラーチェンジを行いました。コンクリートのような洗練された佇まいと質感を持ちながら、高い防水性や表面強度を兼ね備えたMORTEX。木材、ガラス、タイルなど多様な下地に直接塗ることができ、水回りや家具、外壁など、さまざまな場所に施工が可能です。カラーバリエーションも豊富で、ここ最近人気の塗材ですが、施工できるのは認定職人のみ。熟練の左官職人さんの手により、いくつもの工程を経て、美しい仕上がりが実現しました。






ギャラリーテーブル&カウンター(仕上がり)

